特徴
- 生活の改善、考え方や思考パターンの変革をしないと真の更生はできません。そのような内面、心に関わっていきます。
- 刑余者等の支援期間は、出所から最長6か月です。その間に、仕事に就き、住居を定めて、新しい生活を始めることが大切です。親身になって就労支援をしていきます。
- 施設を出て、一人暮らしを始めてから、本当の社会復帰はここからです。職場や周囲の人々との人間関係ができなければ、寂しくて生きがいもありません。学び会や食事会を通して、フォローアップをしていきます。
- 高齢や心身に障害を抱えているなど、仕事に就けない事情のある人もいます。支援期間が終了する時点で、生活保護の申請手続きをサポートします。
- 障害を抱えた人たちのために、共同生活援助施設(グループホーム)を運営し、そこでの暮らしを支援していきます。
- 高齢で出所してきた人の人生の終焉場所となるような施設をめざして取り組んでいきます。
- 今後ますます重大となるのが、青少年の薬物中毒、家庭内暴力の関係者への対応です。理事長の青木の経験値を活かして対応していきます。
- 一人でも多くの人が立ち直れるよう、真剣に取り組んで行きます。
日々の交流
入室者の皆さん(オリーブの家では「ファミリー」と呼びます)とは、次のような活動を通して交流しています。
(1)食堂運営と勉強会
この交わりと学びを通して皆さんの心に変化が現れ始めています。「人はいつからでもやり直しができる」の具体例を見る思いがします。
食堂での理事長とファミリー各人との交流は、うつ状態の人が明るくなるなど、皆のくつろぎの場ともなっています。
(2)交換日記
理事長とファミリーの皆さん一人ひとりとの連絡帳の交換(交換日記)を行っています。
その一例として、以下にOBのYさんからの手紙をご紹介します。
●Yさんからの手紙
人生、失敗しても大切なものを得ることが出来る。人生、失敗したからこそ、その有難みが分かる。暗闇の中に一人あっても光は何処かしらから差してくる。その暗闇の中の光は眩しさの他に優しさを感じた。オリーブの家は、その光であり、その大切なものを教えてくれた場所でした。
常に私と同じ立場に立って意見交換をしてくれた青木施設長、優しさの本質を教えてくれた松岡さん、本当にありがとうございました。…今は、オリーブの家で借りた自転車に乗り、寄付をしていただいた洋服を着て、毎日下通町の料理屋に通っています。現在は調理場を任せて頂いております。風邪をひいて熱が出ても、久々の仕事で体が痛く挫けそうになっても、青木施設長をはじめ、オリーブの家のスタッフの方々、施設の仲間の励ましや応援があり頑張ることが出来、今の私があると思います。本当に感謝しております。
オリーブの家で、私は生まれ変わったと思います。そういうことは、第三者が感じて言っていただく言葉だと思いますが、オリーブの家では自立支援だけでなく、これから生きて行くために自分に足りなかった何かを教えてくれたような気がします。
(入室者の皆さんの声は『月刊オリーブ』誌に毎月掲載されています。また、「入室者の声」ページにも一部掲載しています。)