PLM:プリズン・レター・ミニストリーズ
受刑中の皆さんにとって、最大の喜びは家族との面会であり、手紙のやり取りです。
しかし、再犯を繰り返すうちに自然と家族との縁も遠のき、断絶に至る例も少なくありません。オリーブの家では設立当初から、矯正施設内の受刑者との手紙のやり取りを通して支援を行ってきました。10年が経ち、今ではその数は、熊本に留まらず全国の受刑者(55名)の皆さんと文通をしています。それらに対応すべく、平成30(2018)年の秋「PLM(プリズンレターミニストリーズ)ノアの箱舟」を立ち上げ、2024年9月末現在は、理事長を含め8名のボランティアの皆様に支えられ、手紙による交流に取り組んでいます。また月毎に月刊誌「月刊オリーブ」や要望に応じた書籍の差し入れ等、継続的な支援を行っています。
下記は、ご本人の承諾を得て公開している手紙の一例です。
手紙の事例
『連日の大雨や気温など自然の力を見せつけられる。厳しい時期となりましたが、皆様体調崩さずお過ごしでしょうか?
こちらではまだそんなに暑い日があるわけではないので何とか元気に過ごしております。毎月会報誌等の差し入れ、愛ある活動に心から感謝しております。ありがとうございます。「月刊オリーブ」では、以前自分が手紙で書いていたからかは分かりませんが、すぐ後から農園便りのコーナーのようなスペースが載るようになり、皆様が汗水流し種を蒔き、育て収穫している記事を読み、収穫の喜びが紙面を通し、こちらに伝わり自分も喜びに満ちています。
いつもこれらの記事を読んで頭に浮かぶのは、「種を蒔く人」の例え話です。 理事長の蒔いた種はオリーブの家と言う良い地に蒔かれ実を結んだの だとつくづく思います。そして6月に行われた新たな道を歩み始めた4名の方が、今度は種を蒔く人となっていけば、理事長を始め、オリーブの家としても大いに喜びに満たされると思います。 先の話に戻りますが、農園にて皆が喜びを感じさせられる奉仕ですが、 NPOとしては出来るか分かりませんが、収穫した作物を道の駅などで販売出来れば、さらなる喜びとなること間違いないですね。そうすれば 働き賃金を得る事、自立、再犯防止など、色々な事で社会に対して貢献でき、とても素晴らしい働きになりますね。
今でもものすごく大きな働き貢献をされていますが、今後もグループホーム拡充、自立準備ホーム別施設、また認定NPOなど色々な目標がありますが、青木理事長は聖霊の助けを得て他者に仕えることで、主イエスに仕え、自分の力や霊の賜物を用いている事で、主イエスはご自分に対する愛と捉え喜んでいると思います。なので「求めれば与えられる」の御言葉の通り実現できると思います。自分の弱く小さい祈りですが、オリーブの家に愛と恵みによる祝福がありますよう心からお祈りしております。
自分も受刑生活でできること、愛を持って行い、どんなことでも感謝していきたいです。これからも気温が上がり、熱中症など色々と体調に気をつけなければいけない時期になってきましたが、 呉々もご自愛ください。 』(S・Tさん)
大きな励みを頂くお手紙に感謝です。暑い日が続きます。S・Tさんも頑張って下さい。
青木康正