理事 松尾 実

松尾 実(まつおみのる)
昭和47年生まれ/熊本市出身。
創業当時から入居を拒まない不動産会社として運営しています。
現在、訪問看護ステーション併設しています。
賃貸物件の管理戸数は約1400室。訪問看護の利用者は約200名です。
地域活動では、保護司として北地区保護司会に所属しています。

日頃から、NPO法人オリーブの家青木理事長ご夫妻には大変お世話になっております。ご夫妻は、オリーブの家を卒業された方を、いつまでも気にかけていらっしゃいます。そんなご夫妻の姿には、頭が下がるばかりです。

この度は、オリーブの家の理事に就任することになり、身に余る光栄でございます。理事として、オリーブの家にどのような貢献ができるのか不安ではございますが、頑張りたいと思います。これからの活動を通して、職員の皆様、ファミリーの皆様と一緒に、人間学を学んでいきたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。

私自身、不動産管理業を通して、どのような社会貢献が出来るのか? 日々悩まされています。今回の機会を生かし、不動産管理業を通して、少しでも更生保護に役立つ事業が出来る人間になりたいと思います。
出所された方が部屋を確保したいと思っても、家賃保証会社の審査に通らない事が多いようです。私の会社では、家賃保証会社を利用せず、誰でも入居できるように体制を整えています。まずは居所を確保する事が更生への第一歩だと思います。居所確保に差別があってはいけません。前科、障がい、高齢だとしても、その人に応じた部屋を借りる権利は、国民平等だと思います。

部屋を借りる権利と、家賃を支払う義務があるだけです。

私たちは、熊本地震を経験しました。いつどこで大きな災害があるか、誰も予測できません。災害が起きて一番困るのは生活弱者と言われています。災害が起きた地域では、地域住民は同じように被災します。お金があり、健康な被災者が優先的に救済され、弱者の救済が後回しになってはいけません。被災後の住居確保も同じで、被災した人の居所探しは、平等であるべきです。私はそう思います。

地域活動として、熊本北地区で保護司活動をしています。当社では、保護観察中や仮釈放の方々に部屋を貸しています。私自身が、保護観察の勉強をする必要があると思い、令和6年1月より、保護司活動を始めました。保護司としての経験は浅いですが、先輩保護司から助言をいただきながら、活動しています。保護司活動を通して痛感した事は、就労先確保の重要性です。そこで来年春、就労支援をする事業を立ち上げることにしました。もちろん、刑務所から出所される方の就労支援も取り組む予定です。出所後、住まいと仕事探しがスムーズに出来れば、再犯率も下がるような気がします。出来ることからコツコツと取り組んでいきたと思います。

ご指導、ご鞭撻、宜しくお願い申し上げます。今日のご縁に感謝します。