富士山登山は甘くない!挫折から生まれた「負けてられない」という思い

富士山7合目の溶岩道

正直、富士山をなめていました。5合目、6合目はなだらかな坂だったので、このまま山頂まで行けるんじゃないかと思っていました。

しかし、7合目から状況は一変しました。そこから先は溶岩の道で道幅も狭くなり、エネルギーを消耗しつつある私はその道を這うようにして登りました。道の脇にある鉄の鎖を掴んで進もうとしていたとき、2m先は崖という場所で転倒し、その瞬間命の危険を感じました。

そんな厳しい道のりの途中で、私は多くの登山客に追い越されていきました。それでも一歩一歩、必死で足を動かし、ようやく7合目の終点にたどり着いた時、私を追い越していった20人くらいの登山客、中には外国の方もいたのですが、彼らが私に拍手をしてくれたのです。言葉は通じなくとも、同じ道のりを経験した者からの拍手にはあたたかさがあり、本当に嬉しい気持ちになりました。

8合目まで登ったところで下山することになりましたが、下山がこれほど困難だとは想像していませんでした。足場が不安定で踏ん張りが足りないと、10mは勝手に転げ進んでしまうような道です。何度も転倒し、動きたくても体が動かない感覚に襲われました。どうにか起き上がれましたが、遭難する時はこういう感じなのだろうと、ぞっとしました。

今回の富士山登山を通して、年齢と共に筋力が衰えていることを痛感しました。悔しい思いもたくさんしましたが、同時に「負けてられない」という強い気持ちが湧いてきています。今では、富士登山を共にした仲間と同じジムに通い始め、来年の富士山に向けてトレーニングをスタートしています。

来年は頂上を目指します。

理事長 青木