数年間にわたり身柄引受人として交流を続けてきた無期刑の方が、1月20日に86歳で天に召されました。
50数年にもおよぶ受刑生活のうち、後半の27年間は刑務所の中で無事故で過ごされ、賞を受けるほど真面目な方でした。その誠実な姿勢から、面会の際は刑務官の立ち会いはなく、二人きりで心ゆくまでお話しすることができました。そこで交わした楽しい会話の数々は、私にとってかけがえのない思い出です。
長い受刑生活、本当にお疲れ様でした。今はただ、安らかにお休みください。
この方との出会い、そして他の方々との面会や文通を通じ、「無期刑」という制度の現状について深く考える日々です。日本では今、無期刑の方々がどのような環境に置かれているのか。この日記をきっかけに、ぜひ皆さまにも関心を持っていただければ幸いです。
さらに、更生支援の現場も深刻な事態にあります。無期刑の方々の仮釈放が極めて困難であることはもとより、その受け皿となる自立準備ホームなどの民間施設もまた、財政難という厚い壁に突き当たっています。以下の記事をご参照いただき、更生支援の現状について知っていただくきっかけになればと思います。
・東京新聞「<社説>仮釈放数の激減 更生可能性奪わないか」 https://www.tokyo-np.co.jp/article/453400
・東京新聞「職も家もない『出所者』に1カ月で自立しろと? 更生を支える民間施設の運営が苦境、原因は国の資金カット」 https://www.tokyo-np.co.jp/article/447516
・YAHOOニュース「出所者受け入れ委託費不足、法務大臣『補正予算を要求した』 更生保護施設に広がる危機感『持ち出しも』」 https://news.yahoo.co.jp/articles/875eb1e69924c615ac6a1afad4e68a30af928eb0?page=1
・YAHOOニュース「なぜ『65.3日』で出所者を社会復帰につなげることは難しいのか」 https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/ac209017e9920a11cc6bb92fa33a5906faa93711
